実務翻訳のススメ



このコーナーでは、翻訳に関するコラムや、受講生からの質問など、実務翻訳のスキルアップにつながる内容をお届けしてしています。

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寒い日が続きますがみなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回のコラムでは、当スクールの通信講座で添削を担当する福田京子先生に、ご執筆いただきました。
日頃多くの受講生の訳文に触れる添削者の視点から、「これから翻訳の学習を始める方、始めた方」に向けてのアドバイスをいただきました。
是非これからの学習のご参考にしてください!

イメージを大切に~現在完了形の訳し方を例として~

 受講生の方々が提出された課題を添削する中で、気づくことや感じることがいろいろありますが、今回は「現在完了形」のいわゆる「完了用法」の訳し方について考えてみたいと思います。

 学校の英文法の授業では、完了用法については『~したところだ、してしまった』などの訳し方を習ったことと思いますが、この用法の根幹にあるイメージは「ある時点までにその動作を完了している」ということです。文脈によって様々な訳し方が考えられますが、以下のふたつの例文を見てみましょう。

❶We could not send you the product unless you have settled the charge.
この場合、「商品を発送する時点までに、決済することが完了している」というイメージなので、「弊社は、お客様が請求金額の決済を完了していなければ、商品を発送することはできません」と訳すことができます。

❷We will send you the product quicker if you have requested us to do so.
この場合、「商品を発送する時点までに、お客様からの要請を受けることが完了している」というイメージなので、「お客様から事前に要請していただければ、より迅速に商品を発送いたします」と訳すことができます。

 ここで最も大切だと感じることは、「ある時点までにその動作が完了している」という、この用法の根幹にあるイメージをしっかり理解しておくことだと思います。そのうえで、その文の主旨に沿って日本語として最適な表現を選ぶということになります。
 これは今回取り上げた現在完了形に限らず、単語、慣用句、文法的な定型表現を訳すときにも同様で、単に自分の知っている訳し方や典型的な訳語を充てるのではなく、その語や表現の根幹をなす概念やイメージをまずはしっかりと考え、それから文脈に照らして訳語を考えるとよいでしょう。

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